化学と素材 / 高分子材料
Covestro:品目マスターデータの作成と変更依頼の処理
- 企業
- Covestro
- 国
- ドイツ
- 導入状況
- 運用中
- 資料公開
- 日付の基準
- 資料が公開された時点。導入を開始した日とは異なる場合がある。
- 根拠の確認方法
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業務課題
Covestroでは、新しい品目を作成したり、品目のプラント割り当てを広げたり、新しい顧客や仕入先を登録したりする必要がある現場の利用者に、SAPのマスターデータ管理システム(MDG)へ直接入る方法がなかった。利用者が決まった形式のないメールを送ると、MDGの専門家が依頼を解釈し、属性を確認し、誤りを直し、重複を手作業で確かめたうえでシステムに入力していた。AWSのブログによると、依頼1件を終えるのに数時間から数日かかり、工程が細かく分かれて誤りが起きやすく、すべて人の手を経る必要があった。AWSのブログは、同社がACTプログラムでSAP S/4HANAへの移行を急ぐなか、この手作業のやり方をそのまま広げれば非効率とデータ品質のリスクが大きくなるだけだと説明した。
使った技術とデータ
CovestroはDeloitte Consultingと共同で、AWS上に品目マスターデータ用のAIエージェントMARISと取引先マスターデータ用のAIエージェントPARISを構築した。2つのエージェントはAmazon Bedrockを通じてAnthropicのClaudeモデルで動き、エージェントごとに指示、ツール、セッションメモリを個別に持つ。SAPのマスターデータはAWS GlueでAmazon S3に複製され、Amazon Athenaが品目番号、プラントコード、品目タイプ、販売組織をリアルタイムで照会して入力値を検証する。MARISは、梱包品目の作成、プラント拡張、販売組織拡張を含む品目マスターデータの作成、変更、削除の依頼を処理する。利用者はCovestroの仮想アシスタント(CoVA)に組み込まれたMARISをブラウザかMicrosoft Teamsで開いて対話を始める。MARISは段階的に案内して必要な入力をいくつかの重要項目に絞り、複数のシステムで重複を確認し、派生データや関連属性で依頼を補強する。検証を通ると、SAP BTP Integration Suiteを経由してSAP MDGの変更依頼を作成し、変更依頼は標準の承認手続きに回される。MDGの専門家は手作業の修正やコピーと貼り付けの作業から離れ、マスターデータ管理の業務に集中する。AWSのブログによると、MARISは2026年初めに既存のSAP ECC環境で運用を始めた。
成果
AWSのブログによると、品目マスターデータの依頼処理時間は平均12時間から6分に短縮され、処理サイクルは99%短くなった。同じ記事は、この変化が月約1,000件、年間約12,000件の品目依頼に当てはまると明らかにした。同じ記事は、メールでのやり取りによる調整と引き継ぎが完全になくなったと明らかにした。同じ記事によると、受信箱を埋めていた確認依頼は99%減った。Covestroの品目マスターデータのグローバルプロセス責任者であるSunny Liu氏は、今では待ち時間や手作業への依存なしに、関係者に1日24時間、週7日対応できると述べた。AWSのブログは、取引先マスターデータ用のPARISはまだ運用前で、2027年初めに予定するSAP S/4HANAでの運用開始の後に成果の数値が出ると明らかにした。
限界と残る課題
処理時間と確認依頼の削減の数値は、Covestro、Deloitte、AWSの担当者が共同で書いたAWSブログの数値で、測定期間と比較方法は示されていない。MARISの正確な運用開始月とPARISの運用成果は確認されていない。
出典
- Covestro Transforms Master Data Governance with AI Agents on AWSaws.amazon.com, 確認
公開資料をまとめた事例です。ATF Works導入企業の成果ではありません。