金融 / 銀行
TD Bank Group:住宅ローン申込書類の検証と融資実行、抹消業務の要約作成
- 企業
- TD Bank Group
- 国
- カナダ
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業務課題
TD Bank Groupの報道資料によると、TDの住宅ローン事業部門(Real Estate Secured Lending)は、申込審査から融資実行、抹消(discharge)まで複数の段階で書類を確認し、複数のシステムの情報を照合する反復業務を処理している。TDの公式ストーリー記事によると、申込審査には顧客一人あたり平均15時間かかっていた。TDは情報収集や書類の照合といった反復業務を減らし、社員が顧客対応や複雑な判断により多くの時間を使えるようにしたいと述べた。
使った技術とデータ
TDの公式ストーリー記事によると、TDのAI専門組織Layer 6が作った最初のエージェント型AIモデルが、2026年5月に住宅ローンとホームエクイティ与信枠(Home Equity Lines of Credit)の申込処理に導入された。このモデルは顧客の書類を読み取って所得を計算し、方針上の要件と照合し、同意の確認と所得の検証を行い、申込書の不一致を探したうえで、その結果をまとめたメモを審査担当者(underwriter)向けに自動で作成する。TD Bank Groupの報道資料によると、TDは同じ方式を融資実行と抹消の段階の一部の業務に広げた。融資実行の段階では顧客と不動産の主要な情報を短い案件要約にまとめ、抹消の段階では抹消明細書の作成に必要な情報を集める。これらの機能は複数段階の書類検証を調整し、複数のシステムの情報をつなぎ、不一致の可能性を示す。AIが作った結果は社員が確認し、人の判断が必要な決定は社員が責任を持ち、抹消明細書も発行前に社員が最終結果を確認する。TDは、すべてのAIツールを各段階に点検手順と人による確認を置くTrustworthy AIの管理体制のもとで開発していると述べた。
成果
TDの公式ストーリー記事によると、顧客一人あたり平均15時間かかっていた申込審査は平均3分に短縮され、現在は新規の個人向け住宅ローンの100%がこの処理を通る。同記事は、これによりカナダの約1,100の支店の社員と、モバイル住宅ローン専門担当者(Mobile Mortgage Specialists)とアシスタントの1,500人が顧客体験により集中できると説明した。TD Bank Groupの報道資料は、事前審査の平均処理時間が15時間から3分未満に短縮されたと記した。同報道資料によると、融資実行の段階では社員が最初の確認を最大で半分の時間で終えられ、TDは新しい機能が一部の住宅ローン業務で社員の生産性を二倍に高めるよう設計されていると述べた。
限界と残る課題
報道資料は融資実行と抹消の機能が一部の業務で使われているとだけ記し、適用範囲や支店数、測定期間を明らかにしていない。生産性の二倍は設計上の目標として示され、処理時間の数値の測定方法と誤り率は原文にない。
出典
- TD expands agentic AI across mortgage operations to make banking faster, simpler and more humanstories.td.com, 確認
- How TD developed its first agentic AI toolstories.td.com, 確認
公開資料をまとめた事例です。ATF Works導入企業の成果ではありません。