環境 / 上下水道
Thames Water:衛星AIと音響センサーを組み合わせた水道管の漏水検知
- 企業
- Thames Water
- 国
- 英国
- 導入状況
- 運用中
- 資料公開
- 導入時点
- 日付の基準
- 資料が公開された時点。導入を開始した日とは異なる場合がある。
- 根拠の確認方法
- 原文の本文を閲覧
業務課題
Thames Waterは、2026年7月がイングランドで英国気象庁の記録開始から190年で最も乾燥した7月だったと伝えた。乾燥が長く続くと地盤が縮んで動き、地中の水道管に負荷がかかって漏水や破裂の危険が高まる。漏水の多くは地中にあって顧客の目に触れず、影響が大きくなる前に見つけるのが難しい。協力会社のOrigin Techは、自社の衛星分析で見つけた漏水の92%が目に見えない漏水だったと述べた。
使った技術とデータ
Thames Waterは、Origin Techが衛星データを読み取るAI漏水検知サービスOrigin Orbitを使う。衛星は土壌水分の変化、温度差、土壌のかく乱をとらえ、地中の漏水を示す異常を探す。5月の資料によると、3月に始まった13か月の契約でこの技術を日常の漏水管理業務に組み込み、専門要員20人を配置した。あわせて音響センサー網を広げ、加圧された水が管から漏れる音で技術者が地中の漏水位置を絞り込めるようにした。センサーは2025年の2万1千台から7万5千台超に増えた。
成果
同社は、最初の19週間の試験で衛星AIが800件を超える漏水の発見を助け、1日あたり推計870万リットルの水を節約したと述べた。音響センサー網の拡大で漏水検知の精度がほぼ2倍になったとした。会社全体では、2026年7月に2025年7月より88%多く漏水を見つけ、現在は週1,000件を超える漏水を修理し、漏水量は2019/20年度比で15%超減ったと述べた。5月の資料は、契約期間中に1日1億リットル超の節約と、作業班ごとに週25件の発見を見込んでいた。
限界と残る課題
数値はすべて同社資料の値で、測定方法は示されていない。漏水発見の88%増と漏水量の15%減のうち衛星AIと音響センサーによる分は示されていない。
出典
公開資料をまとめた事例です。ATF Works導入企業の成果ではありません。